たくさんのあなたを乗せて走りたい しずてつジャストライン

安全・安心という
一生ものの技を身につける

Episode4

面白やっかい!?

2015年入社小田 脩登

「あ、あのバスだな…」。出勤途中、自分で修理したばかりのバスが元気に街を走る姿をよく見かけます。バスって車体だけでなく、存在感も大きいから、目につくのかもしれませんね。整備士にとって、ある意味バスはやっかいなクルマです。整備作業を標準化しにくく、自分で考えながら取り組まなければなりませんから。たとえば、すべてバラして点検し、不具合のある部品を交換して、また組み立てるオーバーホール。クラッチやミッションは部品の数がとても多く、それぞれの位置も複雑。めったにない作業ということもあり、なかなか覚え切れません。先輩と一緒にやりながら自分のものにしようと意気込みますが、毎回悔しい思いをします。でも、簡単にできないから夢中になれるし、奥が深いからのめり込める。負けず嫌いがどんどん前へ出てくる感じです。

「ちょっと調子が悪いから見てくれる?」と、運転士さんから声をかけていただくこともあります。懸命に原因を突き止め、自分の工夫で修理して、「おかげで調子いいよ、ありがとう」と言われると、何というかバスのかかりつけ医になれたような気分です。そして、その小さな達成感が、さらに上のレベルを目指すモチベーションになります。達成感ってエンドレスなんですよね。

バスは同じように見えて1台1台違います。毎日整備をしていると、まるで生きもののように、それぞれの違いが分かってくるんです。ほとんどがハンドメイドの作業ですから、愛着も強く大きくなっていきます。その上、たくさんのお客様を乗せて走ることを考えると、わずかなミスも許されないぞと自然に気持ちも引き締まります。やっかいだけど面白い。というより、やっかいだから面白い。いつか、営業所に「いる」約80台近くのバスを、「人柄」まで把握できるようになったら、もっと楽しくなるだろうな。

VOICE